殴るぞ

色々と思いっきり話します。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

荒木絵里香「ママさんバレー」

バレーボールの全日本女子がオリンピック出場を決め、バレーボールファンの方々はホッと胸をなで下ろしたことだろう。セッターの竹下佳江選手が引退し、宮下遥選手に長岡望悠選手など、将来有望な選手が出てきたにもかかわらず、それでも相変わらずいざとい…

赤土の決戦

グランドスラム唯一のクレーコート大会がいよいよ今夜に迫ってきた。全仏オープンとは、ウィンブルドンや全米、全豪と比較してもどこか特殊なお祭り感があるように思える。ウィンブルドンはどこか神聖で、全米と全豪はまた違った趣があるが、どこか全仏だけ…

ジョゼ・モウリーニョ「彷徨うスペシャル・ワンの行く道」

欧州サッカーのシーズンもいよいよ終わり、新しいシーズンへ向けて編成部が動き出し始める時期が来ている。UEFAチャンピオンズリーグで4強に入ったチームのうち2チームが新たに監督を招聘し、またそれ以外でもチームとして体を成していなかったところやチー…

原口文仁「真っすぐに」

真っすぐ線を引いたようなきれいな送球。それが、原口文仁選手に抱いた強い印象だった。帝京高校時代に、私は別の選手を目当てに試合を見に行ったのだが、たった一人だけとてもきれいな送球を見せていたのが当時の原口選手だったのだ。二塁にベースカバーへ…

ノバク・ジョコヴィッチ「絶対王者は砕けない」

この絶対王者を破る術は、どこにあるのだろうか。完璧なリターンに代表される、精度の高く多彩なショット。動じないメンタル。ノバク・ジョコヴィッチ選手のすごさを列挙すればきりがないほど、多くある。 セルビアのベオグラードで産まれたこのセルビア人は…

レッズとマリノスが吸収合併されない、3つの理由

まさに衝撃的なニュースであった。三菱自動車が日産の資本傘下に入るという報道である。急に出てきた一連の不祥事は、日産が三菱を安く買い叩くための策であったとか、色々と言われている。しかしここでは、様々な陰謀論に関するコメントは差し控えたいと思…

錦織圭「テニスの王子様」

錦織圭選手がすごい。いや、知っているよと言うかもはや言うまでもないことではあるけれど、とにかくすごい。自分の必勝パターンまで粘って最終的に勝利を拾うことができるようになっている、というのが直接の勝利に結びついている要因だそうだが、そこは私…

勢翔太「プータロー力士」

三役に選ばれた力士内でもひときわ整った顔立ちをしている力士がいる。それが、勢翔太こと本名・東口翔太である。寿司屋の息子として生まれた勢は、身体が弱く喘息気味であったという。ひときわ体が大きく、未経験ながらわんぱく相撲で優勝したこともある。…

豪栄道豪太郎「いや、豪太郎は本名です~天才力士~」

意外にニュースで話題にならないのが、豪栄道の4連勝ではないだろうか。日本人大関の稀勢の里、琴奨菊と比較して話題にならないが、彼も立派な大関の一角である。ましてやアマチュア時代からの超エリートでもある豪栄道豪太郎、本名・澤井豪太郎は大阪の寝屋…

八村塁くんが成長してもらわなければ困る理由

アメリカにまた、将来有望な若手が旅立つ。しばしば、若手選手でいうと海外挑戦は大きなリスクである。それも将来有望な若手がとなると周囲が心配するのもなおさらだ。しかし、今回の場合は異なる。必ず日本を背負ってもらう人物として成長してもらわなけれ…

トミー・ジョン手術の本質と目的

ダルビッシュ有投手がトミー・ジョン手術から復帰後にいきなり160キロ近い速球を投じていることで話題となっている。近年、増加しているトミー・ジョン手術。特にピッチャーは肘への負担がものすごく、靱帯損傷というリスクを背負って投げる商売だ。そのため…

ジダンの持つカリスマ性。名将への道へと向かうための鍵。

ラファエル・ベニテスが引かされた貧乏くじは、ベニテスのキャリアにとって良かったかどうかは別としても1月で解放されることと相成った。スペイン人の戦術家は、スター軍団を束ねるにしてはやや型に嵌め過ぎる傾向にあったことは言うまでもない。リヴァプー…

マヌエル・ペジェグリーニ「サラリーマン指揮官」

割と損な役回りが多い指揮官である。しかし、標榜するサッカーはいつだって魅力的で有り続ける。マヌエル・ルイス・ペジェグリーニ・リパモンティとはそういう男だった。故郷のチリでプレーし続け、現役選手としてのキャリアもチリで終えたDFは監督としての…

【戦評】サウル・アルバレスvsアミール・カーン「rugir」

まるですべてをなぎ倒すかのような一撃だった。それまでリードしていた(と思われる)アミール・カーンがカネロの右ストレートを真正面から受けてしまった結果、衝撃的な結末へと流れ込むことになってしまったからだ。エリスメンディ・ララ戦など、サウル・…

目覚めよ、稀勢の里。

春場所、千秋楽。結びの一番でのことだった。白鵬と日馬富士の取り組みは、誰もが呆気にとられてしまい、そしてその論調が怒りを帯びてくるようなものであった。かく言う私もその一人で、ただし相撲のルールとしては何ら逸脱していないその横綱の取り組みと…

ジョゼップ・グアルディオラ「血も涙もない天才」

タイムアップの笛が鳴り響き、歓喜の輪が出来上がったのはアトレティコ・マドリーのイレブン。そしてそれはサッカーの天才がキャリアを通して味わった重大な敗北の一つであるということを意味していた。ジョゼップ・グアルディオラ・イ・サラは3大会連続でバ…

サウル・アルバレス-アミール・カーン【戦前】「ゴロフキンへの挑戦状・その2」

ひとつ言っておくなら、当ブログのタイトル「黒髪のかねろ」は今回紹介するサウル・アルバレスの愛称、カネロから来ているということを明記しておきたい。赤毛が特徴的だったの彼はスペイン語で「シナモン」を意味するこの愛称を13歳から付け、そしてメキシ…

続・悪党シメオネの反抗

バイエルン破れたり。180分という過酷な戦いを制したのは「戦術の天才」ペップ・グァルディオラではなく、「悪党」シメオネだった。勝利のためにどんな手を使うことも厭わないダーティな男ではあるが、実際にはとてもクリーンで整備されたディフェンスシステ…

レスター・シティFCが教えてくれる「お金で買えない価値と勝ち」

早朝、トッテナム・ホットスパー(以下、スパーズ)対チェルシー戦。スパーズは優勝するためには勝たねばならないわけだったが、チェルシーのホーム・スタンフォードブリッジとの相性は良くなかった。エースのハリー・ケイン選手のゴールなどで2点をリードす…

矢島直弥「Hyper Music」

まるで全盛期の山本“KID”徳郁選手が乗り移ったかのようだった。殴られても殴り返す。ポイントなんぞ関係ないと言わんばかりに。会場中から聞こえるそのコールに答えるような、激しいラッシュ。明らかに「狩り」に来ている。矢島直弥選手の最終ラウンドだ。す…