殴るぞ

色々と思いっきり話します。

比嘉大吾が復活しつつあることを喜ばしく思っているのは私だけですか。

 はい。
 ということで比嘉大吾がジムを変え、再び復活へと向けて歩み始めているこの知らせを聞いた時、とてもうれしく思った。そして、その先にある未来を少しばかり想像しながら、今日は書いてみた。

既に「フライ級の身体」ではなくなっていた

 実際に減量苦が話題となっていた比嘉は、フライ級と言われてもおおよそ信じがたいほどのパワーと筋力を持っていた。ただし、野木丈司トレーナーが育成した選手に共通するように一撃必殺の破壊力は持ち合わせていた。これこそが比嘉の魅力でもあったわけだ。
 しかし、所属していた白井具志堅ジムは決して名高いジムではなく、むしろ具志堅用高氏の実績よりも野木丈司氏の優秀さが時々クローズアップされるジムであった。とはいえ、会長は具志堅氏である。

 彼の一存で続行か返上かも選択せざるを得なくなる。結局、比嘉はフライ級に留まらざるを得なくなり、また減量失敗したボクサーとしてのレッテルを貼り付けられる事となってしまった。もちろんこの事実だけを鑑みるなら比嘉にも非はある。フライ級の身体に仕上げられなかった点においては、だが。
 ただ、それを差し引いても比嘉が既にフライ級の身体ではないこと、これは紛れもない事実であったし、またいつかは階級を上げないと厳しい状態になっていたことも具志堅会長は分かっていたことだろう。

 しかし、名護明彦という優れた選手が世界のベルトを獲得できなかったという後ろめたさ、自分のジムから世界王者が出た事による宣伝効果。それらが具志堅会長の中でも「何か」を狂わせてしまったのだろう。
 結果として比嘉は大きくつまずいて今に至っているわけだ。

破壊力だけなら「井上尚弥」を凌ぐかもしれない

 そんな比嘉が転級した階級はバンタム級。スーパーフライ級を一つ飛び越えて、よりパワーが重視されるバンタム級に階級を移した。これは彼にとっても一つ、重要な意味を持つ階級となるだろう。何よりもこの階級には、今日本に世界最強のバンタム級世界王者がいるからである。
 言うまでもなく、井上尚弥。彼もまた、軽量級内においてKOキングを名乗りあげている。それだけではない。かつてフィリピーノ・フラッシュと呼ばれたノニト・ドナイレの破壊的な「左フック」を必殺技として、その名前を世界中のボクシングファンに轟かせている最中である。ただ、井上はどちらかと言うと一撃必殺の破壊力と言うよりも理詰めで攻め込んでいくテクニシャンの部類だ。ドナイレも天性のカウンターの名手だったことを付け加えておこう。もちろん、とても十分素晴らしいこと。ただ、単純に比嘉大吾とは全くタイプの異なる選手であるということは付け加えておこうと思う。
 比嘉はどちらかと言うと先天的なパワーパンチャーである。軽量級とはおおよそ信じられないくらいの強打である。
 そんな彼と相対するならば、やはり生半可な相手ではだめだ。少なくとも比嘉のパワフルなボクシングならば井上の超人的な強さに肉薄するかもしれない。いつだって我々は純粋なパワーに魅力を覚える。それは、後天的なものだけでなく先天的に持ち合わせる才能でもあるから。
 そんな男が帰ってきたとしたら、それはとても魅力的なことだと思うし、楽しみで仕方なくなるのだが、皆さんはどうだろうか?

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