ドイツ語でWunderという単語がある。英語に訳すと「素晴らしい、奇跡の」という言葉だ。Wonderという単語をドイツ語化させたものである。かつてオーストリア代表はWunderteam(ヴンダーチーム)、奇跡のチームと呼ばれていた。奇跡のチーム。ワールドカップ…
さいたまダービー完売。NACKスタジアムの収容人数を考えても、30分もかからずに完売したとされているのはすごいことだ。いかにサポーター熱が高い浦和レッズと大宮アルディージャの試合とはいえ、ここまでのスピード記録になるとは思わなかった。 さて、Jリ…
お得意さんから何とか、っていうところ。正直「おいおいおい」と思うこと何度かあったFC東京戦。それでも結局1-0で勝利して、勝点3を持ち帰ったのはでかい。特にFC東京はお得意さんなだけに、なおさらこの勝ちは意味あるものとなる。ダゾーン大先生、良いじ…
ローマン・ゴンサレスが敗れたというニュースは、世界中のボクシングファンにとって必然的なニュースとして受け止められたのではないだろうか。フライ級・スーパーフライ級と転級するごとに明らかに動きが悪くなっていたためだ。本来あった野性味と躍動感あ…
私はあまりサッカー観戦を経験したことがなく、実際のところ最後に試合を観に行ったのは去年行われた、日本対アフガニスタンの代表戦が最後だ。場所は埼玉スタジアム2○○2。レッズの試合も観に行った。まだ闘莉王が名古屋にいた時のレッズ対グランパス。闘莉…
大谷翔平のケガが深刻なものであることは、多くのメディアによって報じられている事実である。WBC辞退を行った際、しかしオープン戦で活躍する彼の姿を見て仮病と騒ぎ立てていた人も居たには居たが、結論としてケガをかばうあまり悪化させてしまった。 無理…
さて、振り向けばズィライオがアシストして(やったぜ。)ラファ・シルバがゴールを決めた雨の埼スタ。でもやっぱり昨日のMVPはオスカールのPKを止めた西川だよねと。正直2本目はラッキーだったけれど、1本目のPKがなければオスカールが外すなんてことは正直…
社会人ともなると、コントロールできないことが圧倒的に多くなる。多くは会社の命令であったり、社会の方針であったり。学生の時に嘆いていた自由のなさがかわいく思えるくらい、コントロールできないことで苛立ち、ストレスを溜める。去年の夏、ある工事現…
KLM揃い踏み。新潟から浦和というジャングルに放り込まれたラファ・シルバは、しばらくの間休戦。その間に、昨年躍動していた興梠慎三・武藤雄樹・李忠成のKLMが躍動した仙台戦だった。蓋を開けてみれば7-0。ドイツで気張ってたあの細貝番長は帰ってこなかっ…
とうとう、決まった。プロデビューから早くも5年近く経過している中で、村田諒太の世界戦である。デビューしてからここまで無敗の男。しかし、個人的にはこれほどまでに希望も何も持てない世界戦というのも珍しい。八重樫東や井上尚弥、内山高志であれば湧い…
4月1日、その報告に陸上ファンならずとも大きな驚きがあったのではないだろうか。柏原竜二の引退。かつて東洋大学では4年連続山登りの5区を担当し、3度の区間新記録と4度の区間賞を獲得した「山の神」である。荒々しくも最後までエネルギーを振り絞って走る…
とんでもないスタートだ。ゼロックスに引き続いてJリーグでは2戦連続3失点の大失態。最終的には齊藤学というJでもトップレベルの個人技を持つ男にやられてしまったわけだが、いきなり開幕からこのやられ方はちょいときつい。 DF陣の高齢化は地味に影響を与え…
遠藤航がやらかした。そう。槙野智章ではない。あの遠藤だ。というか、今回槙野さん出てませんし。というゼロックススーパーカップ。レオ・シルバとペドロ・ジュニオールという新戦力の上積みが見られた鹿島と比較しても、ラファエル・シウバを試すことがで…
一昨年の年末、北の湖が亡くなったときだろうか。テレビで流れていた還暦土俵入りでの北の湖を見て、母は号泣し始めたのだ。ちなみに、そのあと千代の富士が登場した際にはこれでもかと罵倒していたのだが。 ガンの闘病により身体はやせ細り、足も十分に上が…
大谷翔平が怪我で出場辞退する。二刀流のスーパースター・大谷がWBCに出られないという情報が、日本列島を駆け巡った。去年からずっと痛めていたとか、自主トレ中は痛みが引いていたとか。さまざまな情報が錯綜している(主にダルビッシュ発信だが)。人間の…
昨日書いたエントリーで、「イリッチっていたのかよと突っ込みたくなる」という一文を記載した。それが影響したとは言い切れないが(99.9%ないだろうと信じたい)、ブランコ・イリッチの退団が決定した。新たな新天地は母国スロベニアの強豪クラブであるオリ…
槙野智章が絶好調だ。いや、プレーの話では無くメディアの露出の件だ。しばしばサポーター間でも話題になる槙野の話。「出しゃばりすぎ」、「サッカーに専念しろ」、「しゃべるな」、「うるさい」という声はもう何度も聴いている。一方で、大事な場面でやら…
中本健太郎、初優勝。普段冷静沈着な男の眼は、涙でにじんでいるように見えた。4年前に別府大分マラソンで川内優輝にちぎられたものの、世界陸上では日本人最高位でフィニッシュ。国際大会のマラソン競技で複数回、現役選手としては唯一入賞経験の実績がある…
頑固者だ。優勝の瞬間も、インタビューを受けているときも、彼は最後まで一人の立派な力士として振る舞おうと努めていたように思える。喜びをひた隠しにし、また強敵が休場したことによる運が向いてきたということを自覚していたかのようだった。稀勢の里寛…
今年のオフは荒れている。私が大好きな野球でもサッカーでも、今年のオフは荒れに荒れている。野球で言うならば、久々に読売ジャイアンツが躍動。日本ハムとのトレードで期待されていた未完の大器、大田泰示と伸び悩んでいた左腕の公文克彦を放出し、2012年…
昨年、世羅高校が圧倒的な強さを持って連覇した高校駅伝。いわゆる都大路と呼ばれるこの大会、午前中に女子が、午後には男子が駆け抜ける。そこで今回、この都大路をよりリアルに体感すべく、3つのポイントに分かれて駅伝を体感することとした。 ①2時間の間…
学法石川高校のエースであり、将来を嘱望されている高速ランナーが遠藤日向くんだ。3000メートル走の高校生記録を保持している若武者は、高校生にして唯一の7分台のランナーである。加えて、5000メートル走でも佐藤秀和さんが記録した13分39秒87という高校生…
ボクシング界、いや格闘技には常に悪役が付き物である。ここでは、ボクシングだけにフォーカスを当ててみよう。フロイド・メイウェザー・ジュニアやエイドリアン・ブローナーは「問題児」たる、正しくスーパーヒールである。 メイウェザーは存在感が違いすぎ…
いよいよ箱根駅伝の季節がやってきたわけだが、昨年の駅伝は「青学か東洋か?」と言われるほど両校の差は拮抗していたように思える。東洋に服部勇馬選手というエースがいたためだが、青学はレースの天才、久保田和真選手を始めに4年生が充実していた。 蓋を…
ここで言うことでもないかもしれないが、日本のボクシングに辟易している。亀田への罪の擦り付け、JBC職員による健保管理金のちょろまかしなど、ボクシング界に漂っている空気は淀んでいる。 井上尚弥も低迷しており、山中慎介も国外へ飛び出す気はないよう…
意地と魂のこもった走りだった。すでに一週間は過ぎたものの、興奮と感動は忘れられない。川内優輝の真骨頂、愚直で実直な走りを見せられたからだろう。 多くの報道で語られているように、今回のマラソンを前にコンディションは最悪の状態。右のふくらはぎを…
思わぬ形で転がり込んできたチャンスだろう。しかし、このチャンスをものにしないわけには行かなくなった。岩佐亮佑の世界王座挑戦である。リー・ハスキンスとの対戦から早くも1年。11月19日に行われる予定だった指名挑戦者決定戦が対戦相手のルイス・ロサが…
3戦目で勝利を盗まれた形となったマルケス。5か月が経過した2012年4月14日に行われた再起戦では、パッキャオとのリマッチをにらみサウスポーとの対戦を要求。周囲以上に、メキシカンはパッキャオとの対決に執念を燃やしていた。 一方で、パッキャオはすでに…
ボクシング史上最高のテクニシャンは誰になるだろうか。 フロイド・メイウェザー・ジュニアは最強でありながら、なおかつ唯一無二のテクニックを持つ天才だ。アンドレ・ウォードも実にテクニカルな選手である。アマチュアボクシングで鍛えられたスキルに裏打…
「大晦日のRIZINに出たい!」 リング上でも取材でも。彼は声を大にして宣言してきた。RIZINにどうしても出たい。チャンピオンになった今だからこそ、チャンスなのだと。矢島直弥という男は、チャンピオンベルトを獲得した時以上に上へと目指して走り続けてい…