殴るぞ

色々と思いっきり話します。

【浦和レッズ】チケット転売という蔓延る無法地帯。誰も涙を流さずに済む方法はないのか?

 さいたまダービー完売。NACKスタジアムの収容人数を考えても、30分もかからずに完売したとされているのはすごいことだ。いかにサポーター熱が高い浦和レッズ大宮アルディージャの試合とはいえ、ここまでのスピード記録になるとは思わなかった。

 さて、Jリーグが誇るこのダービーマッチ埼玉スタジアムでの開催を訴える人が出てくるのも致し方ないだろう。それだけのキャパシティと興行収入が見込めるビッグイベントだからだ。そして、何よりも浦和レッズとしては決して負けることができない戦いであることは、言うまでも無い。またDAZNの回線がパンクしませんように、ってお前は現地観戦しないんかいとツッコミを受けそうである。

 さて、今回はDAZN回線の件については華麗にスルーを決め込もう。それよりももっと深刻な件について話をしていかなければならないからだ。そう。チケット転売についてである。

 多くのサポーターさんからチケット転売サイトにこのさいたまダービーのチケットが転売されているという報告が、Facebookのコミュニティに上がってきている。何もこれはサッカーだけの問題じゃない。お笑いでも音楽でも。転売サイトにチケットが多く上がってきている。実際にチケットキャンプで調べてみるとさいたまダービーだけで、331件ものチケットが出品されていた。

 これを善意と取るか、利益のためと取るかは定価まで見ていないので正直分からない。しかし、これほどまでにネットが発達した現在、こういうことをする人物が出てきてしまうことは想定しなければならない。現状、チケットが発行されて代金を払ってしまえば、そのチケットは購入した人の物となる。故に、チケットそのものを転売することを直接止める方法が一切ないのだ。

 というよりも、本来チケットを営利目的で転売することは立派な法律違反である。昔は良く、東京ドーム近辺でダフ屋行為が行われていたものだったが、彼らも取り締まられるようになってからは姿を消していった。当然、法律に反する行為なのだから、罰せられるのは当然だろう。

 しかしだ。チケットキャンプなどの転売サイト、会員登録もあっさりできてしまうし、なおかつ住所を記入しなければ販売側は顔を合わせることもなく転売することが可能なのだ。つまり、足跡を追われないで平然とダフ屋行為がいつ、どこでも、誰でも自由にできるということである。

 これでは対策を立てようにも、どうすることもできない。今までのやり方では、太刀打ちできないからだ。

 今までのやり方では、時代遅れとなっているのは明らか。というよりも、こちらとしても手の打ちようがないのだ。例えば、最近はフィギュアスケートではスタンプを押すことで電子認証を行うアプリ、EMTG電子チケットを採用。これによって一切チケット転売を行うことができなくなった。

 また、オリエンタルラジオの単独ライブでも新しい技術を駆使することでチケット転売を防止する対抗策を練っている。転売ビジネスに対して、音楽業界からも断固として反対する声明が出されており、電子チケット化は今後さらに加速していく流れとなりそうだ。

 エンタメ業界で実際に起きている流れから察するに、Jリーグでも早くその流れに行けば良いのだが、いかんせんどれだけのコストがかかるのかが気がかりである。また、DAZNの視聴を行う際にも問題となったように「情報弱者は切り捨て」状態になると、却って今まで通りチケットを販売してほしいという要望が出てくるのではないだろうか。

 とはいえ、人件費やコストを考えた時チケットの電子化をJリーグとしても早急に検討をしてほしいと思う。ただし、クレジットカードを持っていない人はどうするのかなど、問題も多く残るが。

 しかしだ。何よりもスタジアムへ行き、感動を得ること。思い出は何物にも代えがたい対価である。サポーターたちは勝利のためにプレーする選手たちを後押したいと願うし、選手たちはスタジアムで夢や感動を与えているのだ。サッカーに限らず、スポーツ業界はそれだけ大きなエンターテイメントなのである。

 昔、私が見た巨人対阪神戦は熱かった。ゴジラ松井も清原もいて、上原もいて。何よりも観客の熱狂っぷりが凄まじくて。チケットが取れなくて、悔し涙を流したのは12歳の時だったか。さいたまダービーと巨人対阪神戦を比べるのは少し違うと思うけれど。

 得点に沸き、失点に落胆し。90分間を必死に戦う選手たちを最前線で応援したいという気持ち。泣く泣くチケットを諦めなければならなかった人と、必死にチケットを獲得した人の気持ちは果たして違うだろうか。

 安易に転売し、利益を得ようとする魂胆。別に商売というのはそういうものだから一切否定しない。だが、転売する前に考えてほしい。そうやって利益を得ているということは、悔し涙を流した人たちの心を踏みにじることにならないかということを。何よりも、対策を取らないことが、同罪であるということを。

 できれば、できればだ。これを浦和レッズが先駆けて対策を取っていくクラブにして行こうじゃないか、なんて思うのはいけないことだろうか。ちょっと、浦和要素が薄目だったからと言ってしれっと入れたことは内緒である。

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