殴るぞ

色々と思いっきり話します。

今こそ日本のボクシング界は大きく変わる時だと思うんですが、どう思っていますか。

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先日、久々にパーソナルトレーニングという形であるがボクシングを久々にやった。
運動不足で体はバキバキになったのだが、やはり気持ちを込めて運動しているとやはり気分も良いものだ。

指導してくださった方は現役選手だったのだが、今ようやく「選手ファースト」で考える。そうしたジムになっているようだ。確実に日本の少なくともプロボクシングにおいては、良い方向に物事が進んでいる。私はそう信じたいし、その上で。
最終的に重要なのは組織そのものが大きく変容してこそ、全てが大きく変わっていくであろう。

そういう点で、今亀田がJBCとやり合っている裁判には大いに注目しているところでもある。

というのも、亀田陣営は「負けたら王座保持問題」に対して一連の責任を取らされジムのライセンスを停止されていた。
もちろん亀田に非はある。IBFの担当にも瑕疵はある。ただ重大なのは統括しているのはJBCということだ。

JBCの存在意義は何?

そもそもJBCの役割とはいったい何だろうか? ルール第一条を読み解いていこう。
日本ボクシングコミッションコミッショナーは(財)日本ボクシングコミッション(以下JAPAN BOXING COMMISSION=JBC)管轄下で行われる日本での全てのプロフェッショナル・ボクシング(以下プロボクシング)試合公式試合場におけるスパーリング及び慈善試合を含む)を指揮及び監督する権能を有する。」
その上で、世界の四大タイトルであるWBA,WBC,WBO,IBFという4つの団体に加盟し、それぞれの世界タイトルマッチの統括も行わねばならない。

つまりだ。2013年より正式に団体として加盟が認められていたIBFに対しても早急にルールの把握をしなければならなかったわけだ。それに対してJBCは一通りの対応を亀田に一任する形を取っていた。当然ルール把握を全てできているかどうかは怪しい中で、IBFのスーパーバイザーであったタッカー氏のミス、亀田陣営の発表の誤り。こうした事を本来であればJBCが防がなければならなかったのだ。そもそも、リボリオ・ソリスが計量オーバーという事態を招いたこともまた、印象を悪くしていた。

もちろん明確な管理がなされていなかった事も踏まえて、JBCとして罰を下すことは「間違い」ではない。
だが、そもそものところはJBCがルールを把握せずに興行主である亀田プロモーションに一任していたのは大きな問題だ。報道への発表とルールの把握の一任、異議申し立て中にジム移籍を拒否する姿勢(これは裁判などでも秋山理事長が発言している)。こうした印象の悪さが相まって、かえってJBCという組織が腐敗しているかを如実に示してしまったのだ。

その後も海外での活動に対するJBC妨害工作(これは国外で活動する海外ライセンスを持っているボクサーにもあることのようだ)などもあり、興毅と大毅は日本のリングに立つことなくボクシングのリングを去ることとなった。
そもそもJBCがルールを把握していれば、こうした事にはならなかったはずである。
試合前のルールミーティングを含めた確認も、JBCにとっては「指揮及び監督」ではないのだろうか?

「強きを助け弱気をくじく組織」ならば必要ない

その一方で、JBCは様々な小さなルール違反を「黙認」してきた。
7年前の西岡利晃とノニト・ドナイレの試合は、まさにその典型例である。当時のJBCのライセンスではWBOタイトルをかけての試合はできないにも関わらず、彼のタイトルマッチは認定されて行われた。一方で少し前後して、当時非加盟だったIBFタイトルやWBOタイトルに挑んだ選手達は全員JBCに引退届を提出したのに、だ。
この違いは一体何だったのだろうか?
大きなジムだからなのだろうか。だからルールを守らなくても良いと考えたのだろうか。

もちろん管轄外だからと言えばそれまでではあるが、そうした基準さえ無いように思えるのだ。

もし、同じようなことが他のジムで発生したのだとしたら、同じような処分を果たしてジムに課していただろうか。本来公平でなければならないJBCが一番「何をしたか?」よりも「どこで誰がやったか?」に主眼を置いているのではないだろうか。考えてほしい。それは本当に「日本ボクシングのため」だろうか?
まだまだ選手ファーストでないジムも多い。
井上尚弥村田諒太で感動しても、本質はまだまだ変わってさえいないのだ。

だからこそ、亀田のこの訴訟は運命を大きく左右する。私はそれを考えている。
もちろん課題は山積しているが、明らかに問題が山積しているこの現状で。
少なくとも「強きを助け弱気をくじく組織」に化けているJBCならもう必要ないだろう。

だからこそ、光があると信じたい。公平で激しく、そして敬意を持った真剣なボクシングを選手たちがしてくれる時代が来ると。

だからこそ、今の亀田たちに期待したい。