殴るぞ

色々と思いっきり話します。

誰とは言いませんが、今火消しに励んだところで却って悪い方向に進むとは思いませんか?

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 ヴァイッド・ハリルホジッチが日本代表監督を解任されてから早くも数日が経過している訳だが、少なくとも日本のサッカーがポジティブな方向には進んでいない事は確かだろう。強化対策の長である西野朗氏の就任の一方で、様々な圧力が噂された。

 本大会を前にして日本代表は進むも地獄、進まぬも地獄の状態になっている事が言えるだろう。結果が出るかどうかは、率直に言って天に身を任せるとしか言いようがない。当たり前だがハリルホジッチはワールドカップで勝利するために就任した訳であって、親善試合で勝利するために就任した訳では無い事は田嶋会長も十分に承知していたはずだろう。

 いずれにしても、強化方針の稚拙さと田嶋会長の無能振りしかここまでのところ伝わってこないのが現状だ。以前から田嶋会長の評判は決して芳しいものではなく、かつて日本サッカー協会の会長を務めた犬飼氏からは「川淵三郎の犬」とまで言われた男。今から任期満了まで彼が居座る事を想像すると頭が痛くなる。

 今、この場で日本サッカー協会がどうだと論じる事はしないし、したところで何も解決しない。ただ、確かなのは日本サッカー協会は私が想像している以上に闇が深いということである。

◆本来のジャーナリズムを放棄している某ライター。

 それを痛感したのはとあるライターさんのツイートからだった。非常にサッカーの戦術や育成に明るく、スペインでそれを肌で感じて吸収してきた方だ。彼の著書を私も持っているが、分かりやすい。ただ、それに比べて日本はという論理も多く、また自分が出した意見の中で世界を収めようとする人であるように思える。正直に言えば、あまり文章は好みでは無いのだが、それは置いておこう。

 そんな彼の中で、今大きなうねりを見せているようだ。

 それは、ハリルホジッチ人間性への非難と日本サッカー協会への擁護である。とてつもなく感情的なツイートな上に、まるで自分は最初から日本サッカー協会の味方だったと言わんばかりにハリルホジッチの解任への正統性を主張しているのだ。一体彼は日本サッカー協会からいくらお金をもらったのかを問うてしまいたくなる。

 下手に発言出来ない事であるならば、必要以上な発言は控えるべきだというのが私の持論だ。頃合いやタイミングもあるだろうが、擁護するならば記事上で、本来持っているであろうジャーナリズムにのっとって発言をするべきではないだろうか。なぜなら、今彼が行なっている事は自分で自分のジャーナリストとしての寿命を縮めている事と等しい事だからだ。

 

◆誰かに頼まれたのか、それともただ親しいだけなのか?

 なぜ彼がこのような発言をしているのかは分からない。

 彼自身の中で引くに引けなくなっている何かがあるのか、それとも協会内で親しくされている人にでも頼まれたのか。単純に今後会見に参加できなくなることをリスクとして捉えているのか。いずれにしても、自己の保身だけ考えている人と何も変わらない。

 もっとも、事の真相は彼にしか分からない事なので、私もこれ以上の追及が出来ないし追及をしたところで何も生まれない。こんな記事など書かない方がよっぽどましである。もちろん彼は彼の中にある価値観や意見に沿っているだけなのかもしれないし、あえて憎まれ役を買っているだけなのかもしれない。しかし、その場合でも感情的になり過ぎる事は明らかな悪手である。

 その行動は、火を消すどころか更に火種を大きくしているようにしか見えないからだ。

 

◆メディア戦略と広告戦略、そしてジャーナリストまで。日本サッカーは肥大化し過ぎてしまった。

 1993年からJリーグが出来上がって25年。様々な出来事があったが、日本サッカーは急激な成長を遂げて来た。1998年にはワールドカップに出場し、2002年には自国でワールドカップを行った。ベスト16にも2度進み、海外で活躍する選手も増えて来た。素晴らしい事だ。

 そのことについては敬意を表さねばならない。通常、これだけ急激な成長を遂げてきたマーケットは他にない。2008年だったか、2009年の日本サッカー協会の予算は400億に上るという。そこにはメディアや広告への戦略があったからだ。

 だが、今の日本サッカー協会はそれによって、何もかもが停滞しているように思える。あまりにも身の丈に合わない身分を持ってしまった結果、肥大化し過ぎて機能不全に陥っている。

 正しい事を言っている人が淘汰され、突然の擁護を繰り返す人がメディアに出回ることがジャーナリズムだと言うのならば。日本サッカーに未来など無いに等しい。今回、日本代表がどんな結果を残すかは分からない。だが、これからの日本サッカーは仲間内で何もかも決めていくのだろう。ファンは、自分たちの手の届かない所にそれがあると気が付き始めている。

 悲しい事だ。だが、気が付かないだろう。気が付いたとしても、忖度するのだろう。彼はそう言う態度を取ったと私は感じた。それが大人の世界ならば私はずっと子供で構わない。

 よしんばできる範囲内での皮肉だったとしても。ライターはそのペンで大切なことを書かなければならない時というのが来る。彼にその覚悟は果たしてあるのだろうか。それは怪しいと思う。

 それでも、ペンを持つ人間として。この件について彼自身が持っている矜持を見せる機会があることを祈っている。

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