拳四朗の良さって何ですか?
良い子のみなさん、お元気ですか? 私は精神衛生上全然元気じゃありません!
イブもクリスマスもパソコンの前で仕事して、時間ある時にネットも見ていて、そりゃあ「俺何やってるんだろう…?」ってなる。佐久長聖が優勝したからと言って浮かれているネット民とはわけが違うのだ。という訳で、酒が欲しいと思うクリスマスの夜は過ぎていったのだ。
はい。そういう訳で12月30日にまた観る事が出来る拳四朗の防衛戦。ごめん、彼って何がいいんだか相変わらずさっぱりわからんかった。
何というか、ボクシング選手っぽさが無いというのだろうか。良くも悪くもぎらぎらしている印象があまり無いように見えるのだ。そんな京都が生んだ世界チャンピオンを今回は読み解いていこうと思う。
◆距離感で勝負するタイプ
さて、拳四朗の試合を見た感想から述べるとしよう。スピードが無い訳ではないし、パンチ力が無い訳でもない。取り立てて優れた武器が無いようにも思えるのだ。ただ、絶対的に距離感覚の取り方が絶妙なのだ。
ボクシングが分からない人向けに説明すると、飲み会で仲良くなった女の子とLINEを交換して彼女の方から連絡も何もない場合は確実に関心がない。あるいは遊びに誘っても「うん、都合のいい時ねー」みたいな返しをして巧みにかわされるようなものだ。どぅー・ゆー・あんだすたん(血の涙を流しながら)?
話をボクシングに戻すと、拳四朗の何が良いかというと、ダメージを蓄積することなく相手に的確にダメージを与えられるということである。恐らくお父さんもプロボクサーだったのでそこらへんの所は相当勉強したのかも知れないし、天性のものかもしれない。
ちなみにこの距離の取り方がうまい選手は井岡一翔である。加えて彼は距離感の取り方は私生活にも影響して、綺麗な奥様を手に入れることに成功したが、パパとも距離を取ってしまった模様で、もしかすると父親は単純にデリカシーがないのではという説もある。とりあえず、パパ井岡は普通に亀田父より怖い人であるというのが私の印象。
◆ベビーフェイスだが、相当頭はいい選手
さて、話を元に戻そう。拳四朗という選手はつまるところボクシング脳が相当いい選手であると言えるだろう。フットワークも決して悪い選手ではないので、パンチのタイミングさえ気をつければ確実にKOも増えてくる選手だろう。
劣勢になっても跳ね返せるセコンドの状況判断力も抜群なのかもしれないし。なかなか負けそうで負けないボクサーへとこれから変化していくかもしれない。田口良一のように試合を重ねていく毎に強くなっていくことが出来れば、王座統一戦も決して夢ではないだろう。
ただ、世界戦と防衛戦で気になるのはやはりスロースタートな所か。仮に途中採点がない場所や団体でやるときにそのスロースタートな部分が仇となる可能性もあるし、逆に言えばそれを逆手に取って攻めてくるボクサーも出てくるはずだ。
彼が本来持っている頭の良さで試合を組み立てればもっといい選手になる。というのが私の感想だ。パーネル・ウィテカーみたいなすごいスウェーをするわけでもないのだが、間合いの感覚は相当素晴らしいので今後がすごく楽しみなボクサーだ。
◆拳四朗っていい選手だね。
今まで侮っていた。今回改めて思ったのは、人を見た目で判断するのは決して良くないということである。でもなんだろうなあ、あの顔は絶対に26歳の顔じゃない。拳四朗さん(22歳・大学生)と言われてもおかしくないレベル。
ただまあ、あの人懐っこい笑顔でさえも武器にしてこれからも頑張ってほしいというのは変わらないし、寧ろ今後も彼自身の武器になって行くんだろうなって気はしている。なんか変にブランド物で固めてファッショナブルになるのは絶対違うし、だからって格好をつけるって言うのも違うし。
何かまだまだ抜け切れていない大学生っぽさが何とも言えない部分でもある。トレーナーを務めるお父さんも市議会議員だそうで、やっぱり相当頭も人望もある人なんだろう。ぎらぎらしていない理由って、たぶんそれもあるんだろうなと思う。どこかでキャラ変更をせざるをえなくなるだろうけれど、屈託のない笑顔だけは大切にしていただきたいものである。
ちなみにだが、クリスマスの独り身の憂さ晴らしには全然なっていない。まあ、当たり前と言えば当たり前か。拳四朗並に距離の取り方がうまいんだもんなあ。私がへたくそなだけかもしれないけれど(血の涙を流しながら)。
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