殴るぞ

色々と思いっきり話します。

閉塞感漂うボクシング界。突破口を担うのは、やっぱり彼らだと思う。

 亀田興毅の企画を途中から見ていて、びっくりしたことがあった。なんと視聴者数が1000万人を越えていたというのだ。AbemaTVのサーバがパンクし、FacebookYouTubeのライブ動画と連携していたことで、中継の被害を最小限に留めることができたわけだが、それ以上に亀田というコンテンツが未だに大きなものを占めていることを実感した機会でもあった。

 その一方で、今までの彼らの振る舞いから「茶番」や「八百長」と称したり、「やらせ」・「台本」と思う人も多かったのではないだろうか。しかし、よく考えてほしい。それを全てひっくるめて亀田興毅が前面に出て今回の企画をやったのだとしたら。亀田興毅は相当なやり手のビジネスマンということになる。もうそう思ってコメントをしている時点で亀田側の「勝ち」なのだ。負けたくないのならば見なければいいという話になってしまう。

 実際、彼は相当頭の良い人間であることは以前から感じていたし、そうであったからこそ、この企画は実現しなかったのではないかと思うのだ。どういう集計の仕方をしたのかは分からないが、とにかくこの企画は大きな成功を得られたと思うのだ。

 ボクシングの世界戦で果たしてこれだけの視聴者を得ることができるのか。年末のボクシング世界戦を見てみると、井上尚弥の世界戦でも8%程度。先日の井岡戦では18.7%と健闘したが、井岡・井上・八重樫・山中の4人を除いてしまうと視聴率を取るどころかボクシングに触れていない人からしてみれば、本当に誰がどれなのかが全くわからない状態。

 そう考えると、亀田のこの企画は未だに彼が大きな数字を持っているということの何よりの証だったように思える。そして、実は亀田があえてネットのストリーミングで行ったこの行動こそが、案外日本ボクシングにとって新たな突破口になるのではないかと個人的には見ている。

 実現可能かどうかというのが問題なのではない。あくまでも可能性の話だ。例えば、亀田が中心となってボクシングの興業を行う。たとえば地方でボクシングをやっている選手たちを中心にしてやっても面白い。ボクシングの試合はとにかくお金がかかる。世界戦になるとチャンピオンベルトにまでお金がかかる。ましてやJBCがこの状況ではどうしようもない。

 だからこそ、ネット中継でお手軽に見れるというのはメリットも大きいのだ。そこに亀田が絡むことができれば。イメージはともかくとして話題性はとてつもなく大きい。また、ネット中継ならではのお手軽さも手に入る。

 地上波のようにメインイベントだけを切り取ってみることなく時間を気にしなくていいのだ。アンダーカードから見るもよし、メインだけ見るもよし。見忘れた人にはバラで見せられるようにオンデマンド再生もできるようにすれば、相当強いコンテンツとなり得る。

 実際、WOWOWやG+に加入していない人たちからしてみれば、最近のボクシングは屋や先鋭化しすぎていたように思える。どんどん入っていくための門が狭くなり、それがますますファン離れを加速していたような印象さえある。もはや「分かる人にだけ分かればいい」という姿勢そのものこそがボクシングファンを離れさせてきてしまったのだ。

 だったら窓口を分かりやすく空ければ良い。テレビがだめでも今はパソコンやスマホがある。もちろん、未だにテレビ中継というのは影響力が大きなものだが、テレビよりもスマホタブレットを持ってそっちで見る人が多い時代だ。

 そこには当然集客が必要となる。だからこそ、亀田なのだ。世界相手には同じ階級にいたドナイレに「亀田って誰?」と言われていても、日本人なら亀田を知らない人はいない。日本タイトルや地方興行を盛り上げることは苦でもないだろう。

 元々格闘技チャンネルをコンテンツとして持っているAmebaにとってはメリットは相当あるのではないだろうか。

 とまあ、個人的な妄想である。

 いずれにしても、話題を集めている選手たちは大手ジムに限られている。どれだけ突破口を作ろうとしてもそれだけでは無理がある。

 いくら各ジムや選手個人でやろうと努力したところで、そこには限界があるのは事実だからだ。金も規模もアイディアも。今までのやり方では限界が生じている。

 だから、今のボクシングは面白くないと個人的に思う。登場人物がほぼほぼ固定されているためだ。そして、夢が無いというリアルを突き付けられている。果たして、ボクシングとはそんなスポーツだっただろうか。拳一つで荒稼ぎ。もっと夢のあるワクワクするスポーツのはずだ。

 しかし私は今日、ここにボクシングの未来を見出すことができるような気がした。実現できるかどうかは知らない。だが、今このまま尻すぼみになっていくよりは試してみる価値は大いにあると思う。

 亀田という「資源」を使う。使わない未来より、よっぽど面白いと思うのは自分だけだろうか。

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