殴るぞ

色々と思いっきり話します。

JBCがルイス・ネリーに対して永久追放するのは良いと思いますけど、今までの無策っぷりを露呈しただけですよね?

「ネリー」の画像検索結果

 ルイス・ネリーのJBC管轄内での実質的な追放は、5年前に亀田の騒動で周囲から上がった永久追放論をそのまま鵜呑みにして行動するような、一見すると短絡的な行動に思えた。勿論、ネリーのやった事はルールに大きく違反しているし、許されることではない。

 ただ、この流れが憎き亀田を追放しようというファンの声を聞いたことで(結局嘘八百のでっち上げだったわけだが)、日本のボクシング界から亀田を追放した時と、今回のネリーの一連の構図は本当に良く似ている。周囲の声を聴いて言われるがままにその対応をしただけにしか私には到底見えないのだ。

 処分については重すぎることもないし、決して軽いとも思わない。帝拳プロモーションへの厳重注意というのはいささか軽いかもしれないが、金も立場としても帝拳の方が上であるJBCはこれ以上に制裁を下すことはできないだろう。

 だからこそ、一つだけ疑問点がある。JBCはこれまで体重超過してきた選手たちに対して、何一つとして対策を練ってこなかったではないかと。つまり、対象が山中慎介だったから対応されたと言われても何らおかしくない今回の稚拙な対応なのだ。

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ルイス・ネリーが罪を償うことは当たり前ですが、その前にロレンソ・パーラとかリボリオ・ソリスとかがいたことを思いだしてあげてはくれませんか?

「山中慎介」の画像検索結果

 ルイス・ネリーの王座はく奪を見て、ここまでやりたい放題できるような環境にボクシングがなっている事はとても驚いた。彼がどのようなサスペンドを受け、そして帝拳がどのような契約書を彼ら陣営と結んだのかは分からない。だが、1年前メキシコの有望株として将来を期待されていた彼の姿は何処にもない。
 どうやらメキシコでは女性問題で世間を騒がせ、ドーピングの問題でも評価を下げている。WBCに本部を置くメキシコがいくら庇護したとしても、おおよそ庇いきれないくらい、ネリーは堕落しきっていると言って良いだろう。よしんば、彼がこの試合で勝利したとして。彼が日本で何かを得てメキシコへと帰ることは有り得ない。
 ここまでくると悪役としては清々しいくらい素晴らしいレベルだが、彼がボクシングで何を目指していたのか。メキシコ最大手のサンフェル・プロモーションズとの契約、恐らく30万ドル以上はあるであろうファイトマネー。17歳から「金のため」とリングに上がっていたネリーはドラッグなどをやっていた非行少年でもあったという。
 ともかく、23歳にして世界王者となってしまった彼は、まだまだ心は王者でなかったと言うことなのかもしれない。しばしばトレーナーとの約束を破る、と言うこともあったようだ。
 何もネリーだけではない。自らの不摂生により栄光から転げ落ちていったボクサーはごまんといるのだ。

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ブローナーとフィゲロアが対戦するという報道は良いんですが、その前に逮捕されるって何のコントですか。

 ということで、表題の通りである。アミール・カーンと対決するといった噂が流れていたエイドリアン・ブローナーは、WBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦でオマール・フィゲロアと対決する事となっていた……らしいのだが、ここにきて4月21日に行われるこの試合が危ぶまれているのだという。

 その理由は、二人が逮捕されたからである。ブローナーはアトランタにて性的暴行容疑で逮捕され、フィゲロアフィゲロアで飲酒運転でしょっ引かれるというお騒がせコンビがまたもややらかしたという流れになっている。同じ1989年生まれの才能あふれるボクサー二人であることも、述べておこう。

 それでも、この試合は両者にとって負けられない戦いの一つである事に間違いはないし、だからこそ命を賭してリングへと上がるべき試合の一つなのである。文字通り、ボクサーとしての人生が懸っていると言っても良いだろう。

 最早アスリートが何かをやらかしても誰も何も驚かなくなっている昨今だが、殊にボクシングではその様なトラブルが大変多く感じる。日本では京口竜人のように、過ちを犯した者は即座に淘汰されるのだが……。

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亀田の勝ち、日本ボクシング界の負け。

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 1月最後の投稿は、ボクシング界全体に向けた投稿で閉めようと思う。2月以降も見捨てないでね。という訳で「誰が亀田に負けたか?」と言えば、日本ボクシング界全体がもう亀田に負けているのだ。自分で話すのもあれだが、日本のボクシングは狭い。コミュニティが異常に狭い。

 ちなみに「日本人の現役世界チャンピオン誰を知っている?」って仕事中に同僚に聴いたら「知らない」って返された。残念だが、日本のボクシング界ってそんなものなのだ。極めて私たちは狭い分野に向けて狭い情報を発信している事となる。

 分かるのだ。「井上尚弥山中慎介だっている! 西岡や天笠だって世界的な選手と試合したじゃないか! それのどこが負けなんだ!」と。前時代になるかもしれない。だが、ファイティング原田辰吉丈一郎のように。みんながみんな知っているボクシング選手は今、いないのだ。そういう意味で、亀田は未だに日本のボクシング界に君臨しているのだ。嘘八百で追い出されて、全盛期ほどではないにしてもだ。

 ちなみに私と同じように大卒6年目フリーターの私や未だにボクシングだけで稼げていない君たちも負けているのだ。みんな、泣け。酒を飲もうではないか。

 

◆ボクシング界でまだまだ話題を持っている男

 

 色々と物議を醸す事があった事は認めるし、ボクシングに対してネガティブなイメージを持たせてしまった事は確かに一部としてあるだろう。だが、亀田以上に知名度と世間の評判を絶妙に活かした企画を行う人間はいない。普通の選手だったら、引退後に「俺に勝ったら1000万円」などという企画など、考えもつかない。

 これは恐らくだが、協栄ジムを一度離れた事も大きかったと思う。彼らは自分たちで自分の事をプロデュースする必要に迫られていたことが大きい。そして少なくとも興毅はそのような厳しい世界にもまれていく中で、一人の人間としても立派な存在になったようにも感じる。これは、彼らの事を10代からテレビが追いかけているからなのかもしれないが。そして、現在は協栄ジムのトレーナーとして活動する傍ら、現役復帰も模索しているというのだから。

 もっとも、ジョーブログなどによって亀田ファミリーにフォーカスが当たった事で尚更「亀田一家はいい人」というかつての「悪役キャラ」にこだわる必要が無くなったからというのもあるのかもしれない。また、経済的な余裕も出てきているからなのかもしれない。どちらにせよ、亀田はボクシング界ではまだまだ話題になる事は間違いないし、恐らく興毅が現役復帰を決意すればメディアも放っておかないはずだ。

 むしろ日本のボクシング界は亀田という資源が残っているのに、利用をしようとする魂胆さえ見えないのが呆れる。

 

◆先ほども言ったように、日本のボクシングはいつ無くなってもおかしくない。

 

 JBCのくだらない権力争い(浦谷信彰前事務局長は試合会場に出入り禁止処分になったそうだが)、未だに決着が全て着いたわけでは無いボクシングだが、最近はアマチュアボクシングでも様々な問題やアマチュア協会の会長による専制政治が見られているらしい。詳細は良く分からないが、とりあえず冨樫光明さんも出入り禁止処分になればいいなと思った。村田諒太がエンダムに負けたのは95%冨樫さんがリングアナウンサーをやったからだと今でも思っている。

 冗談は置いておいても、日本のボクシングを統括する団体は相撲協会よりもやってる事の質が悪いと感じているし、ガバナンスのガの字もないのだ。トップレベルの選手はどんどん上がって行くだろうが、そもそもの底辺拡大や興味を持ってもらえるような人が増えているとはとてもではないが考えられない。だからこそ、より先鋭化する。そして、小さなコミュニティになって行っている気がするのだ。

 大橋ジムが自分たちの興行でどれだけ頑張っても、帝拳ジムがどれだけ本格派のボクシングで硬派を気取っても。それがボクシング人気の底上げになっているかと言われると甚だ疑問だ。その中でも精一杯頑張っているのは伝わるし、村田諒太のように物語のある選手が出てきている事も認める。だが、JBCが無くなれば協議を統括する団体そのものが消えてしまう可能性だってあるのだ。実際に村田諒太清水聡の後に続いたアマチュアボクサーは一人もいないのだ。

 そして。亀田の知名度に勝てるボクサーも一人もいないのだ。亀田三兄弟は(これは現役の和毅も含むが)、恐らく世界王者としては「並」の世界チャンピオンだろう。だが、彼らが他のボクサーと比較しても負けないのは知名度だ。ならば、その知名度を存分に使えば良い。分かりやすく説明してくれて入り口になる人間はどの業界にだって必要だ。別に頭まで下げる必要は無いが、むしろ亀田を使わないというのはそこにある石油を放置しているのと一緒だろう。制度改革はえらい人たちに任せておいて、ボクシングを好きになる人の底辺を拡大していく。これほど亀田にうってつけな仕事は無いではないか。それをやるのがJBCであり、日本のボクシング界の偉い人ではないのかとは思うのだが……。

 

◆何も暗い訳では無い。入り口を作り出してあげる事、これが大事なのだ。

 

 最近良く観る番組が「フリースタイルダンジョン」というラップのフリースタイル対決なのだが、あれの素晴らしい所はヒップホップのフリースタイルバトルを楽しく面白く視る事が出来る事だろう。

 これまでR-指定さんや呂布カルマさんを知らなかったのだが(ちなみにだが晋平太さんには一度お会いしたことがある。めっちゃいい人だった)、この番組によって少しだけラップの世界を知ることが出来たような気がする。Zeebraさんや般若さんと言った有名なアーティストも出演してくれている事で、より入りやすくなっている。同じようにボクシングも現場で頑張っている人たちがいる。もちろんそれはどの業界もそうなのだが。私たちはその方たちに敬意を表さないといけないと思うのだ。その敬意に見合うだけの見返りを何としても形としたいのだ。

 実際に木村翔選手や比嘉大吾選手といったエリートでない選手も努力して世界王者になる事はできる時代だ。それも全て現場でボクシングに携わっている方々のおかげだろう。だが、彼らはそれに見合った見返りを現状受け取ることが出来ているだろうか。なぜもっと多くの人たちに対しての入り口を開こうと努力しないのだろうか。ボクシングとはそんなハイソなものだろうか。

 それを考えた時。亀田の1000万企画は多くの視聴者と関心を集めた。この時点でもう、亀田の勝ちなのだ。日本のボクシングは完全敗北である。1ラウンド24秒KO負けレベルだ。もちろんこれは、亀田に服従しろと言っているのではない。よりボクシングは危険が伴うが素敵なスポーツであるという事を伝えていく人が、今必要なのだと感じる。だから、今。日本ボクシングは亀田に負けているのだ。

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商売やビジネスとは信用を売るものだ。

 そういえば、先日アムウェイをやっていた時の直接スポンサリングした人からLINEがあった。

 過去への謝罪、君も頑張れとかいうのが具体的な内容だったのだが、そんなことしている暇があったらマケの一つでもやっておけと感じたのは事実である。しかも、未だに稼げると思っていやがる。

 さて、なぜネットワークビジネスをやっている人は成功できない人が圧倒的に多いのかを久々に考えてみようと思う。

 すっごく単純明快な話なので、3つくらいに簡潔にまとめようと思う。

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エイドリアン・ブローナーとアミール・カーン。実現したらSuperだ。

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 現在のボクシング界で一番の問題児といえばエイドリアン・ブローナーであろう。
 人間、だれしも闇を抱えて生きている生き物だが、はっきり言ってブローナーのレベルに達してから物事は言うべきである。
 数々の問題と奇行、性行為の最中や、便器にドル紙幣をばらまく映像を流したり、インタビューで過激な発言を繰り返したり。飲酒運転、ラスベガスでの突然の暴行事件、強盗。アメリカでは18歳未満の犯罪履歴は明らかになっていないが、それ以前から素行が悪いことで大変有名な男である。
 そんなブローナーにはアミール・カーンとの対戦が噂されている。2年前、サウル・アルバレスとの壮絶なファイトを見せたカーンは、負けたとはいえ評価を上げた選手の一人である。カーンも対戦を希望しているとの噂が立っているのだ。

◆ブローナーとカーン

 エイドリアン・ジェロム・ブローナーはオハイオ州シンシナティ出身の28歳。WBO世界スーパーフェザー級を制覇した時の彼は、スピードもパワーも併せ持った非常にセンスあふれるボクサーの一人であった。当時は内山高志でさえ、彼と対決するのは危険と言われたほどだ。そんな彼の才能が徐々に狂い始めたのは、2度目の防衛戦でのビセンテエスコベド戦だったのだろう。体重超過で王座はく奪され、その試合では勝利したがボクシングファンに対し非常に心証の悪い一戦となったのは間違いない。
 その当時、フロイド・メイウェザー・ジュニアの再来と呼ばれた彼は、行動も言動もメイウェザーになろうと躍起になっていたのかもしれない。その後4階級制覇を勢いのまま行うが、クローズアップされていったのはリング内ではなく、リング外でのことだった。問題行動はエスカレートし、次第には「兄貴分」のメイウェザーにさえ噛みつくようになった。マイキー・ガルシアとの対決、ここ数年のパフォーマンスの低下から巻き返すことができるのかが期待される。
 一方で、カーンはカネロ・アルバレスとの対決で敗れてから2年近くリングに立っていない。元来、打たれ弱い男ではあるのだが、それを補って余りあるほどのスピードを持つオリンピック銀メダリストだ。敗れはしたが、その対決は下馬評以上に興奮をもたらす試合であったことは言うまでもない。
 2年以上リングから離れているのと、離婚騒動が明らかになっているが、改めてウェルター級の戦線に復帰するためにはブローナーとの対決は最適だろう。ネームバリューもあり、一定の実力もある。ボクシング戦線へと復帰するための相手としてはこれ以上ない対決だ。

◆お互いに共通する男、ザブ・ジュダー

 お互いにここが踏ん張り時の闘いになることは言うまでもないだろう。それは、お互いにボクシングという競技において類稀なる才能を持っているからに他ならない。だが、ブローナーはどうだろうか? その奇行と問題行動で、彼自身が才能を消費しているように見える。大変厳しいと思うが、ここで彼自身に変化がなければ、ボクサーとしての進退にまでかかわってくる問題になるだろう。
 一方で、カーンは先ほども言ったようにここで強烈なアピールが欲しい。まだまだ自分がやれるということをボクシング界にアピールをしていく必要があるのではないだろうか。スピードとテクニックは中菱級の中でも相当高いレベルにあるカーン。この試合を足掛かりに、一度失くなってしまったマニー・パッキャオとの試合を実現したいところである。
 そんな二人が似ているボクサーがいるのだ。才能はフロイド・メイウェザー・ジュニアを凌駕していたであろう男、ザブ・ジュダーである。ブローナーはその問題行動と才能の消費が。カーンはそのボクシングスタイルがである。もっとも、カーンの場合はカネロ戦の時にはなおさらそうせざるを得なかったわけだが。
 ザブ・ジュダーほど才能を惜しまれたボクサーはいなかった。そして、それはブローナーもカーンも。同じはずである。彼らの実力はこんなものではなかったはずだ、と。

◆本当だったら、Superなファイトになるはずだ。

 そんなジュダーのリングネームは“Super”だった。それだけ才能のあった男だった。彼はリング外でトラブルがあったとしても、リング内では時にフロイド・メイウェザー・ジュニアでさえ凌駕するほどのパフォーマンスを見せてくれた。ブローナーもその驚異的なまでの執念と才能で多くのファンを感動させてくれたファイターでもあった。そして、それはカーンも同じだった。
 才能だけだったら、間違いなくボクシング史上に残るSuperな戦いになることだろう。だが、たった一つの負けや自分自身の問題で、それらは大きく変化することがある。勝負の世界とはそういうものであるのだが、奇しくも二人は一度ボクシングのトップ戦線から外れた男たちである。
 おそらく本当に実現するならばカーンが勝利するだろう。だが、ブローナー本来の実力が発揮されるのならばその限りではない。どちらにも可能性がある戦いとなることは間違いないだろう。そうなのだ。本当はそのはずだったのだ。
 たった一つ、道を間違えなければ……。

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