殴るぞ

色々と思いっきり話します。

【浦和レッズ】本田圭佑獲得を考えてみる。毒となるか薬となるのか?

 ACミランベルルスコーニ王朝が終わった。イタリアを代表する政治家でもあり、実業家でもあった豪放磊落な男、シルヴィオ・ベルルスコーニ。思うに彼にとって、ACミランとはロマンの一つだったのだろう。その象徴が、彼にとってはミランだったのだ。

 男にはロマンが必要だ。なんて格好を付けているが、私にとってのロマンなんてベルルスコーニのそれにしたら大したことはない。時間がある時に何も考えずに電車に乗っていたい。好きな女の子の前では格好を付けていたい。できることならゆっくりと一人で酒を楽しむ飲み屋に行きたい、家での一人酒というのも、ロマンだ。全然料理はできないけれど。

 そして、移籍市場も時にはロマンがあっていい。野球で言われるロマン枠。当たればでかいが守備はイマイチだし、確実性もないとか。前田敦子だって、そうだったじゃないか。ルックスで言えばこじはるの方が全然個人的にはタイプだ。だけれど、あっちゃんはセンターだった。笑った顔が素敵というロマンがあったからだ。

 前置きが長くなった。ということで、ミラン所属の本田圭佑を我らレッズで獲得しよう、という話だ。聞こえる。サポーターさんから「いや、いらねーし」という声が。

 まあ、待ってほしい。本田圭佑がどこで使えるかということを一度考えてみよう。元々本田は左サイドのプレイヤーだ。ミランでは右サイドでもプレーしていた。つまり、スピードは無いにしてもサイドでならば使える。CSKAモスクワではボランチとして起用されたこともあった。なんかふてくされていたけど、そこそこやれていた。個人的にはあの時代の本田はフランク・ランパードのような選手になるとばっかり思っていたぜ。

 そして、日本代表では、おなじみのトップ下だ。自分たちのサッカーはここではやれない。だって長友も香川もいないから。居るのは槙野と柏木だ。加えて南アフリカの時にはフォワードもやっていた。とはいえ、裏抜けはうまくないしポストプレーも正直といった印象だ。

 本田の良いところを考えてみよう。まず、フィジカルコンタクトは強い。レオ・シルバという鹿島アントラーズに居る化物ボランチとフィジカルで張り合える日本人はそう居ない。そして、シュート力がある。左足のキックは驚異的で、紛れもなく日本人では規格外だろう。

 色々なポジションでやっていたことからも分かるように、サッカー脳は非常に高い。なるほど、ハリルも呼びたがるわけである。

 でも分かる。それでも本田は取りたくないよね? そりゃあそうだ。日本人にはもう、本田アレルギーが異常なほど高いもの。ミランで試合に出ていないのに、Jで試合に出ている実力者が招集されないのはおかしいとか何とか、そういう風に言いたいのは分かる。

 じゃあ、簡単じゃん。本田にJリーグへ戻ってきてもらえばいい。そうすれば、彼の能力が分かるじゃないか。今の本田の評価は最悪だ。いや、イタリアの新聞からも色々言われているだろうけれど、もうYahoo!のコメントなんか見る気にもならないし、Twitterのつぶやきすらそっ閉じしたくなるレベルだ。それこそ亀田一家が集中攻撃を受けていた時と同じくらい、今の本田は評価が下がっちまってる。そういう奴らを黙らせるにはどうしたら良いか。答えは簡単だ。本田がこっちでプレーして、活躍すれば良い。

 本田の給料を出せるクラブなんて限られているだろう。古巣の名古屋? 男が居ないしね。山田にボール掻っ攫われた闘莉王ってやつが言っていたのをそっくりそのまま言ってやるさ。神戸はポドルスキ先輩でいっぱいいっぱい。そこで浦和だ。フリートランスファーでやってきた男の年俸くらいポンと出せるに違いない。ヤバい。ボランチが左利き同士になっちまうぜ。ラファ・シルバと興梠のダブルシャドーなんてのもできるかもしれん。CBに阿部が入れば人材不足も解消される。あれ? 浦和にとって案外良いことあるんじゃないか?

 いや、もちろん本田がそのオファーを呑むことはないだろうし、最終的にはMLSだと思う。けれど、せっかく日本人でもトップレベルの選手が外人枠なくとも獲得ができるのだ。いつだって、優勝するチームには良い選手が豊富にいるものだ。

 チームを乱す爆弾になるか、チームを一つにするモチベーターになれるか。何よりも、今年移籍してきた若い衆は本田の存在は邪魔でしかなくなるはずだろう。モチベーションを下げてしまうかもしれない。それでも良いのだ。

 本田を特別視している時点でもう、プロとしては終わりである。同じクラブで戦う以上は、引きずり降ろしてでも定位置を奪いに行く時が必要になるのだから。篠田麻里子は言った。「潰すつもりで来てください」と。

 ツイッタランドやヤフコメの皆々様や我々にはわからないだろう。それでいいのだ。本田圭佑という存在がキーとなるだろう。補強とはワクワクである。高原直泰が移籍してきたとき、私はとてもワクワクしたものだ。

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