殴るぞ

色々と思いっきり話します。

普通に考えて山中対ネリーって、山中にリスクがありすぎませんか。

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 はい。ということで、山中慎介とルイス・ネリーの再試合が組まれる可能性が高くなったわけだが、正直に言って不安しかない。

 というか、もはや試合を楽しめる余地がない。

 いや、まあ分かるのだ。相手はドーピングしてきたから勝てただけであって、普通の状態なら山中が勝てると思いたいのだろう。

 この何か月というか試合後にブーブー叫んでいた人たちにとってみれば、そりゃあ嬉しいだろうし世間からも注目される。これは間違いないと思う。だから不安なのだ。山中は衰え、そしてネリーの同じ過ちを犯すという事に対してだ。

 

◆山中は衰えた。言わなくても分かるだろう。

 

 

 山中の過去の試合を遡ってみるとアンセルモ・モレノ戦やリボリオ・ソリスとの試合で、ダウンを奪われたように山中には基本的にディフェンスの技術は拙い。

 爆発的なパワーを持つ左ストレートに依存する典型的なスタイルで、破壊力こそあれどそれが封じられた際に次の展開がない。それで彼が実績を上げてきたのだから私が文句を言うべきことではなく、どうしてもその破壊力を活かすためにディフェンスを犠牲にしなければならなかっただけとも言える。

 だが、そのディフェンスを補って余りあるほどのパワーをこれからの試合で活かせるかと言えばノーだ。35歳の彼は予想以上に衰えていると言ってもいいだろう。反射神経も動体視力も。どれだけトレーニングを積んだところでもうビック・ダルチニャンをほんろうした時には戻らないのである。

 山中は衰えた。そんなこと言わなくたって分かるはずである。内山だって長谷川穂積だって衰えたのだから。

 

◆で、ネリーがドーピングしてこない確率ってどれくらいあるんですか?

 

 別に私は正義の味方を気取りたい訳ではない。人間、一度過ちを犯してしまえば色眼鏡で見られるのと一緒だ。人間、どんなに頑張ってもその色眼鏡やレッテルというものに苦しめられる。私だったらサボり魔とかキモいとか。

 ゲスの極み乙女。川谷絵音は本当にゲスいやつとか毒キノコとか不倫野郎とか。何時までも言われる事だろう。そういえばゲス極好きだったあのメンヘラコスプレイヤーの友達元気かな。

 話が逸れたが、そういう事なのだ。ネリーには一生ついて回るだろう。「ドーピングして勝利を勝ち取った男」と。当たり前だがドーピングはルール違反である。そして、そのルール違反した人が再度戻ってきて試合ができるのもボクシングである。

 大体が最近はメキシコ人選手によるドーピングが問題となっている。勝たなければならないというある種の恐怖感から来るのかもしれない。分かる。私も生活の為に借金した事だってあるから、その気持ちはよく分かる。

 よしんば帝拳が試合をやるとして。ネリーとの契約を一体どうするつもりなのか。再発防止策はあるのか。それともただWBCに頭を下げているだけで何もしないのか。本田明彦会長をはじめとしてマッチメーカーを担当している人たちは本当にその対策をしないで良いのだろうか? フェアな状況で行われるなんて事はあり得ないと想定して契約書を作る事ができるのだろうか? ましてや今回は山中はBサイド(挑戦者)枠になる訳だ。

 

◆考えてほしい。山中が命を賭してリングに上がる価値のある試合ですか?

 

ボクサーは命を賭してリングに上がる。それは、かつて同門だった辻昌建から学んだことではないのか。何のために山中はトランクスに彼の命を縫い付けたのだろうか? あれはただのパフォーマンスなのか?

そりゃあそうである。山中だってボクサーだ。あんな形で負けておめおめと下がりたくはないだろう。だが、ドーピングしてくるかもしれない相手と、山中の衰え。そんな状況で一体何を期待すればいいのだろうか。

ボクサーは拳で命のやりとりさえする事がある。粟生はドーピングしていたベルトランに負けた時も帝拳から見殺しにされて、試合すら組ませてもらえない。拙いレフェリングのせいで凄惨な殴り合いをする羽目になった辻は息を引き取った。次は山中がドーピングで強化されたサイボーグになぶり殺しにされるのを待たなければならないのだろうか。観る気さえ失せる。

やるならやるで、構わない。だが、その為には周りの人たちがそれなりの事をしてからでないと、リングに上がる価値ある試合にはならない。ボクシングは契約書の世界だ。どんなに騒いでも、契約ですべて決まるのだから。

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