殴るぞ

色々と思いっきり話します。

格闘技に激しい殴り合いを求めるのは大変結構ですが、選手たちの命や環境ってどうでもいいんですか。

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なぐりあい

はい。気持ちが乗ったので二日連続で投稿します。
10月だったかに、キックボクサーの健太選手が激しい戦いばかりが賞賛される風潮はおかしいみたいな内容を書いていたのを急に思いだした。 

確かに打ち合いは爽快で楽しいんです。

格闘家が格闘家としてリスペクトされうるファイトマネーをもらえるのならば、

いや、引退後の後遺症まで面倒みてもらえる制度が出来ているのならば百歩譲って命を削るような打ち合いもまだいい。

選手は大多数が他の仕事の平均年収に届かないのではなかろうか。

 

はい。おっしゃる通り。

プロのキックボクサーが言うのだから間違いないが、間違いなく打ち合いは体に悪い。だが、それ以上に金銭含めた環境はもっと悪い。

私の知り合いの総合格闘技の選手は別に会社経営しながらそこである程度の収入を確保した上で試合に臨んでいるし、キックボクサーの友人は「ファイトマネーで暮らしていくことが出来ている選手なんていない」って言うくらいなので相当だ。

ちなみにそれはボクシングでも同じ事が言えるわけで、日本人で亀田が2000万貰っていたのが最高とか様々言われている。木村翔もゾウ・シミンを倒した際には酒屋でアルバイトしていたし、ちょっと前に話題となった木村悠は商社マンとしても有名だったしね。 

◆「悪い環境に甘えるな」って言う前に、良い環境にしようとは思わないのですか。

これからボクシングを始めたいと考えている方にお考えいただきたいのは、まずジムが弱小であるならば試合さえ組んでもらえるかどうか怪しいということ。
それを踏まえても、ボクシング選手はとにかく儲からないのだ。

4回戦のファイトマネーはこう。

総支給額60000円
そこから全国共通のマネージメント料33%+健保金+諸経費を引かれる。

だいたい37000とか38000円前後が手取り。
引用先-https://twitter.com/takisugu/status/938747804670820353 

 はい。15分前後の試合でこれだけとれたらお得ではと考えるかもしれないが、トレーニングやジムへの月謝、生活費に減量と様々試合をする前には準備が必要だ。それを踏まえて手取りがはたして残ると思うだろうか。

答えは「ほぼ残らない」というのが正しい。
ちなみにだが、もうボクシングに対してそれ程世間は関心を示さないし、解決策もない。現状では。
だからこそ、下の言葉が暴論にしか感じないのである。

昔、「ファイトマネーが安すぎる!」と愚痴ってるボクサーを見たことがあるけどそれなら辞めればいいのでは?と思ってしまう。よくボクシングはお金にならないスポーツで取り上げられるけど、どの競技でもそれで食べていけるなんて本当上位数パーセントだけでしょう。

引用先-https://twitter.com/kaito_gin/status/938243309268475905

はい。リプにはソフトに返してあげましたがセカオワのFukase並に虫唾が走りましたからねマジで。いちいちテメーの心の傷とか聞いてる暇ねえんだこの野郎。
「みんな、理想に走ろうぜ!」
「好きでやってるんだから良いジャン!」
「どの競技でも食べていけるのは上の数パーセントだけだからね!」
「稼げるなんて幻想見てるんだったらあきらめろ!」
いやそうかもしれないけれど、そんなのどんなに夢があってもあきらめて現実受け入れろって言ってるなんも分かっていない大人の代表格ですやん。

ちなみにそんなの甘えだよ、って突き放すのは簡単です。
こんな冷たい言い方している人含めて、ボクシング界ガチでお客さん入っていないので関係者全員マイク・タイソンに一発殴られた方がいいレベル。
「自分でつかみ取るしかないんだよ」とそれっぽく突き放すのは格好いいように感じるけれど、本質から逃れているようにしか見えませんからね、マジで。

と言うよりも、興行が面白くない。

◆ボクシングの興行が面白くない訳

まあ、ジム主体で興行を打ち出すボクシングとパンクラスという団体が統轄して行うのを比較するのは暴論かもしれませんが。

パンクラスは飽きないし面白い。基本的に私は応援している人の試合とその前座くらいしか見ないのだが。

良く「誰と誰を対戦させろよ」と言うのをボクシングでも聞くけれど、そうじゃないと思う。

要は身内レベルまででしかお金を落とさないようなシステムに勝手になってしまっているのだ。

ガラガラな客席でどこに座っても怒られないなんて、昔のパリーグの試合じゃないんだから。

いやまあ、パンクラスで応援する時とかは友人たちの大応援団があるからというのは確かにあるけれど、それでも雰囲気もイベント的にもテレビ中継とかも入っているし少なくてもボクシングよりは楽しめる。

ちなみにボクシングの試合となると、勿論試合自体が楽しくないわけではなくて何か同じものの焼き直しに見えるのだ。

そこに工夫がない。つまりはにわか層は確実にとっかかり辛いし、飽きる。

実際先日の田中恒成の試合中に寝ていた人いましたからね。

いやまあ私なんだけれど。

◆現場で頑張っている人たちに罪はない。助けてくれ。

ライブハウスの演奏よりは確かにチケットが高いのは事実。

名前の知らない選手たちが出ている後楽園ホールで試合を見るよりは、東京ドームで菅野や坂本を見に行った方がエンタメとしても良いでしょう。

ただまあ、それでも私はボクシングが面白いと感じているのだ。

さっきの田中の試合も途中で寝たけど、田中がダウンを奪い返した時には目もぱっちりしていたし。

井上や井岡、帝拳のような大手はそれでも今までのようにやる事は出来るだろうけど、金が集まらない所がどんどんと淘汰されていくのはスポーツ界としてどうなのよ。

確かに弱肉強食だし、JBC日本チェス協会と並んで腐った組織だからどうしようもないっちゃないけれど。

でもJBCの崩壊以前に、小さな零細ボクシングジムは確実に消えていく運命しかないですからね今のままだと。

どうにかしたいんだろうけれど、あいにくボクシングしかやってこなかったのもあるのか改革が出来ないのかなという感じもある。

興行として面白くなるような工夫。プロ野球Jリーグでは毎試合当り前のように行えているものを何としても形にできないだろうか。

そういう訳なのでそんな現場の人たちを助ける為にも、一回でいいのでボクシングの試合に足を運んでみてはいかがでしょうか。

私も金が入ったら行きます。

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