殴るぞ

色々と思いっきり話します。

【浦和レッズ】興梠慎三「淡白で頑張り屋な天才」

 お得意さんから何とか、っていうところ。正直「おいおいおい」と思うこと何度かあったFC東京戦。それでも結局1-0で勝利して、勝点3を持ち帰ったのはでかい。特にFC東京はお得意さんなだけに、なおさらこの勝ちは意味あるものとなる。ダゾーン大先生、良いじゃん。正直無料ストリーミングよりずっと楽だった。

 やっぱりブラウザでもストレスなく見ることができるだけ有難いと思う。だって昔、重要な場面でクルクルなってパソコンにパンチかましたことだってあったもの。

 正直これだけの価格でJリーグを観ることができるのであれば個人的には歓迎だ。クレジットカードとパソコン、そしてネット環境さえあれば、Jリーグの試合はすぐそこ。スマホでも観られる。これは重要なことでもある。そんな中でBSもGKカメラを設置して、西川と林の動きを逐一チェックしていたらしい。

 こういう競争って、正直なかったよねと。無料だけど質の悪いストリーミングから、格安でそこまでストレス無く見られるネット中継が出てきた。質で勝負するならとテレビ局だってうかうかしていられないわけだ。まさに、スポーツ中継もどこで選ぶか。それも、重要な時代になってきている。

 それはミシャが前線に誰を選ぶかと同じくらい重要なキーとなる。ラファ・シルバに振り向けばズィライオ。激しく戦うチュンソンに寿司武藤。高木俊幸にケガから帰ってくれば梅崎パイセンだっている。あ、オナイウ君はCBにコンバートされないことだけを今考えてくれ。

 まあ、そんな中で唯一無二なのは浦和の天才肌、興梠慎三だろう。向井理も真っ青の肌男である。それはコマーシャルである。というか、興梠さんひげ面だし。

 とにかく何でもできる。スピードを活かして裏を突く動きをしても良し、ボールを持って周囲を活かすプレーをしても良し。どこにいても一定の動きと活躍ができるから、ミシャにとっても使い勝手が良い選手だ。しかし、どうしても体を張るポジション故に、彼が居なくなると回らなくなることもあった。

 今年はもう一人のビッグなタレント、ラファ・シルバが入ったことで攻撃陣の厚みと迫力が増した。KLMの誰かは確実に試合に出れないケースも考えられ、事実チュンソンはベンチを温めている。だが、紛れもなく毎試合に出ているのは興梠だ。それだけミシャも外すことができないタレントであるということを暗に示しているのだ。

 浦和の天才肌男、興梠はどこかFWであるにも関わらず控え目で淡泊な男だ。中学時代はサッカーに打ち込まず、バスケットボールをしていたとか、スペシャルワン柏木に言わせると「恥ずかしがり屋」だとか。人見知りで年下と話すのが苦手、得点に対する執着心が無いとどこからどこまで風変りだ。

 得点に関する欲もなく、得点王も狙えるのにと言及されると「自分はそういうの良いんです」とFWらしからぬ解答をする。だが、そのFWらしからぬ男だからこそ、オリンピック日本代表前監督だった手倉森誠が才能を見抜いていたことは言うまでも無い。

>「興梠選手はしなやかさと、繰り返し野性味を発揮し続けられるタフさがあります。ポストプレーも、裏へ抜け出すプレーも、引いた相手に対しても、カウンター攻撃にも適応できます。間違いなくリオデジャネイロオリンピックで、チームに攻撃のバリエーションを増やせる選手です。身体能力のある相手にも彼のしなやかさは効果を発揮するでしょう。プロサッカー選手になって以来、鹿島アントラーズのため、そして、浦和レッズのためにがんばってきた興梠選手に、このタイミングで日本のために輝いて欲しいと思います。そして2018年のロシアW杯での活躍をものにできる可能性を高めて欲しいです」<

 手倉森はこう言った。本質は淡泊さがあっても頑張り屋であることを分かっていたのだ。そしてそれを見抜いていたのはミシャも一緒だったのだろう。

 今日のFC東京戦、あの悪い流れの中でラファ・シルバと興梠の二人だけで奪ってみせた得点に、浦和の未来を感じた。それは、たった一人の万能アタッカーによって周囲を活かした点では無く、個の力でなりふり構わず点を取る新しい浦和。

 紛れもなく興梠は天才肌で、ラファ・シルバのスピードはこういう時だからこそ活きる。何よりも老獪な動きでスッと消えた興梠が、そのまま林と丸山をも出し抜いて点を取ってしまった。正直に言って、目が点になった。そのあとから喜びが来た。

 そう、これだ。これなんだ。ラファに期待していたプレーとは。ラファと興梠がタッグを組めば相手に一撃必殺となる速攻をお見舞いすることができるのだから。そして、興梠の覚醒を促してしまうかもしれない。この化学変化に他の選手はどうついて行くのか? 競争に置いていかれたら、そのまま何もしないで終わっちまう。優勝を目指すということは、そういうことなのだろう。

 競争という激しいジャングルを勝ち抜いて、次の試合では誰が先発するのか。興梠さん、きっとあんたも安泰じゃあないぜ。

Facebookページはこちらから。

Twitterはこちらから。

にほんブログ村

人気ブログランキング