【浦和レッズ】結局、ミシャの後継者って誰になるのか?
さて、振り向けばズィライオがアシストして(やったぜ。)ラファ・シルバがゴールを決めた雨の埼スタ。でもやっぱり昨日のMVPはオスカールのPKを止めた西川だよねと。正直2本目はラッキーだったけれど、1本目のPKがなければオスカールが外すなんてことは正直に言ってなかったと思う。
中国にやってくる現役バリバリでやれる選手たち。サッカーをやることで大金をもらえているかもしれないが、正直に言ってトップレベルから逃げただけにしか見えない。もしかしたらのっぴきならない事情があったのかもしれないけれど、まだまだ全盛期でやることができる選手たちがお金だけでわざわざレベルを落とすようなことをすることには違和感がある。
選手たちにとって、サラリーとは当然大事なもの。だが、そのサラリー以上に価値があるものはやはり他に代え難い経験や思い出ではないだろうか。もちろん、ブラジル人である彼らと日本人である私では価値観は当然違うし、私だって金は必要だ。傍から見れば、所詮私のやっかみにしか映らないのかもしれない。
畜生め、80億円なんて一度でいいから拝んでみたいぜ。って違った。そろそろ本題に入ろう。浦和レッズを語る時には、楽しく行こうぜ。
そういうわけで、上海戦ホームで1-0という形であるが何とか勝利した我らが浦和。これで、決勝トーナメント進出に大きく近づいたわけだけれど、ミシャもなりふり構わず勝利を目指した形がそこには表れていたと思う。今までだったら、絶対に3-4-2-1に固執して理想に殉じる人だったのに、それを捨ててまで勝利を目指したのは還暦を前にしても、監督として成長し続けている証拠だと思う。
だが、最近では腰痛がひどくなりすぎるあまり杖を突いて指揮を執ったり、どうしても勝負弱いと言われてしまったり。同じチームを率いて6年目、日本にやって来て12年目。ミシャがいつ勇退を決断してもおかしくないのだ。浦和のサッカーにおいてミシャは不可欠であることは承知の上で、あえて今だからこそ「ポストミシャ」を考えたい。
まず、直近で考えられるのはコーチの内部昇格。それを鑑みると有力なのは堀孝史コーチだろうか。ズンドコゼリコの尻拭いを行い、ミシャが腰痛で指揮を執れないときには代理でチームを率いた浦和の縁の下の力持ち。指揮官としてはユースの選手たちと優勝を達成し、選手たちからの信頼も厚い。しかし、トップチームの指揮官としての能力は未知数である。そう上手くは行かないことを証明したのは吉田達磨氏だったか。ミシャのやり方を理解しているという点では杉浦大輔コーチも有力候補だが、杉浦コーチにはトップチームの監督という経験がないだけに果たしてどうか。監督は指導力だけでは務まらないのだ。
とすると、どこかしらクラブでの指揮経験がある監督であることが重要となってくる。しかし、良く考えてみるとオフトの後に引っ張ってきたのがギド・ブッフバルトだったことを考えると(結果的にはリーグ優勝こそしたが)、下手に連れてくるのがリスキーであることを留意しなければならない。ましてや、ゼリコのズンドコペッカー教室は真面目な話、勘弁願いたい。
今の浦和にとって重要なポイントは、ミシャ型をできる限り崩さずに引き継ぐことができる人物で、3バックにも4バックにもどちらも対応できる指揮官であること。高齢化が進むチームの中心選手たちと若手の世代交代をスムーズに進めることができること。
では、そんなことができる指揮官がいるのかどうか。一長一短あるけれども、どんどんと挙げていこうと思う。
ミシャの下でヘッドコーチとして指揮を執っていた経験があるのだが、個人的にはお勧めできない指揮官でもある。というのも、現在見ているミシャ型と森保監督がやっているサッカーはいまいち親和性が低いものだから。
攻撃を重視するミシャに対して、どちらかと言うと守備をベースに考える森保監督の攻撃は、どちらかと言うと選手たちの閃きや個人能力にどうしても依存してしまいがち。佐藤寿人、ドウグラス、ピーター・ウタカ、浅野拓磨といった個の能力が突出していた点取り屋がいた時にはまだ良かったが、彼らが居なくなった今シーズンは苦戦気味。
KLMを始めとする攻撃陣の運用などもうまくやれるかが気になる。
恐らくミシャのやり方について、現状最もスムーズに引き継ぐことができる指揮官と考える。ベルマーレの「ノータイム・フットボール」と呼ばれる激しいサッカーを実現し、J2でも圧倒的な力を見せつけていたことは記憶に新しい。教え子の遠藤航や菊池大介がいることもプラスに働くはずだ。
ベテランの年齢に差し掛かりつつある槙野や森脇らとの折り合いの付け方や、いかにして現状の攻撃力を削ぐことなくキジェサッカーをするのかは問題ではある。とはいっても、チームの形ややりたいことの方向性は比較的同じ方向へと向いている気がしてならない。
いきなりとは行かないかもしれないが、今後を考えても要マークすべき監督ではないだろうか。戦術面の柔軟性も比較的ある指揮官である。
3人ほど挙げたかったのだが、ミシャのサッカーをベースとして後継者を考えた時にはやはり堀コーチか杉浦コーチになるんだろうなと思いながら書いていた。とまあ、そんな感じで、どんな名将でもやっぱり後継者を決めるのは難しいということだろう。
個人的にはチョウ・キジェ監督か、堀コーチかなと。まあ、明日いきなりミシャが居なくなるということはないだろうから、たまにはそんな空想をおっぴろげても楽しいかなとは思うのだ。
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