殴るぞ

色々と思いっきり話します。

三浦と内山。日本ボクシングの命運はこの二人に託された。

 ここで言うことでもないかもしれないが、日本のボクシングに辟易している。亀田への罪の擦り付け、JBC職員による健保管理金のちょろまかしなど、ボクシング界に漂っている空気は淀んでいる。

 井上尚弥も低迷しており、山中慎介も国外へ飛び出す気はないように見え、日本ボクシングの火は彼らの引退とともに消えてしまいそうである。期待されていた天才、粟生隆寛は伸び悩み続けて久しい。長谷川穂積もついに引退してしまった。

 日本ボクシング界に希望はないのか。まるっきりないと言えば噓になる。スーパーフェザー級において、高い戦闘能力を未だ保ち続けているはずの二人がいるためだ。

 一人はWBC前王者の三浦隆司。タフな体と強烈なまでの左ストレートが武器のプルファイターで、海外での評価も極めて高い選手。フランシスコ・バルガス戦でも敗れこそしたが、ハードな戦いぶりは高く評価されている。帝拳の評判を上げているのは山中ではなく彼だろう。

 そしてもう一人、内山高志。説明不要の「ノックアウト・ダイナマイト」。破壊力と高いボクシング頭脳を併せ持った日本ボクシング史上最高のボクサーである。

 ここで言うことでもないかもしれないが、日本のボクシングに辟易している。亀田への罪の擦り付け、JBC職員による健保管理金のちょろまかしなど、ボクシング界に漂っている空気は淀んでいる。

 井上尚弥も低迷しており、山中慎介も国外へ飛び出す気はないように見え、日本ボクシングの火は彼らの引退とともに消えてしまいそうである。期待されていた天才、粟生隆寛は伸び悩み続けて久しい。長谷川穂積もついに引退してしまった。

 日本ボクシング界に希望はないのか。まるっきりないと言えば噓になる。スーパーフェザー級において、高い戦闘能力を未だ保ち続けているはずの二人がいるためだ。

 一人はWBC前王者の三浦隆司。タフな体と強烈なまでの左ストレートが武器のプルファイターで、海外での評価も極めて高い選手。フランシスコ・バルガス戦でも敗れこそしたが、ハードな戦いぶりは高く評価されている。帝拳の評判を上げているのは山中ではなく彼だろう。

 そしてもう一人、内山高志。説明不要の「ノックアウト・ダイナマイト」。破壊力と高いボクシング頭脳を併せ持った日本ボクシング史上最高のボクサーである。

 二人の再起戦はすでに決定している。三浦は来年1月28日に行われるミゲール・ローマンとのWBC暫定王者決定戦に出場が内定しており、対戦相手はファン・カルロス・サルガドやアントニオ・デマルコに勝利を収めている乗りに乗っている選手だ。

 内山は王座陥落した際の相手、ジェスレル・コラレス。内山の不注意によって陥落した前回の試合だけに、何としても取り返したいところ。しかし、37歳という年齢がどう出るのか不安である。たった一つの負けが強かった者を弱くもする。そして衰えるときは、急速にやってくるものだからだ。

 さて、そんな二人が5年前に相まみえたことがある。WBA王者の内山に対して三浦暫定王者だったホルヘ・ソリスの代役だった。しかし、その「代役」はまさかのアップセットを起こしかける。飛び込むようにして放ったストレートでダウンを奪ったのだ。しかし、強引なファイトが雑な攻めとなってしまいチャンスを逃してしまうと、内山は冷静にペースを作り、三浦の片目を腫れさせることで視界を奪う。

 というのも、内山が利き手である右手を脱臼してしまったため。強打を思い切り振れない分だけ窮地に陥ったのは事実である。しかし、三浦が「ダウンさせた時も勝てるとは思わなかった」と語るように、内山が優れすぎていたのだ。8ラウンド終了後に棄権せずとも、最終的には内山が勝利していたことは言うまでもないだろう。

 その後両者の線がクロスしたことは、なかった。三浦は当時所属していた横浜光ジムを辞め、帝拳ジムへと移籍を決めてそこで進化する。多少ラフになりながらも、止まらずに積極的なボクシングで評価を上げていった。

 一方内山も、ホルヘ・ソリスにマイケル・ファレナス(負傷判定ではあったが、おそらくは中盤で修正して倒していたはずだ)、ブライアン・バスケスにジョムトーン・チュワタナといった、実力のある挑戦者たちをしっかりと倒してきた。その実力から、ユリオルキス・ガンボアやテレンス・クロフォード、エイドリアン・ブローナーといったビッグネームとの対戦も希望されたほどだ。

 それぞれが評価を上げていく中で、王座統一戦の機運も高まった。しかし、三浦陣営は海外防衛を最優先に、内山陣営も具志堅用高の連続防衛記録が目標になっていた。このためビッグマッチには消極的だったのだ。これによって、しばらく流れたままとなっていた。

 しかし、今ならば。再起戦を終えたらという条件付きではあるが、開催を実現させる大チャンスである。三浦は正規王者のバルガスとの対戦を済まさなければならないだろうが、それでも大きな注目を集めるだろう。国内外で評価の高い日本人選手同士であり、かつ一度戦ったという過程があるからだ。

「そんなの実現不可能だ」、「どうせワタナベジムが逃げるに決まっている」、「帝拳が」という声も出てきてしまうのだろう。もちろん、そういう声があるのは否定しない。しかし、よく考えてみてほしい。どうせ空想するなら「逃げるに決まっている」や「実現しないだろう」よりも、「対決したら面白い」という空想のほうがよっぽど面白い。

 井岡一翔八重樫東の統一戦も、ローマン・ゴンサレス井上尚弥の試合も。元々は「戦ってみたら面白い」から始まっている気がする。マニー・パッキャオフロイド・メイウェザー・ジュニアもあれほどやらないと言われながらも実現したように、内山と三浦の再戦を期待しても不思議ではないと思う。

 そのためにも、再起戦の勝利は絶対だ。一つの負けがその人の人生を左右することが、勝負事では多くある。ボクシングとなると尚更だ。間違いがあってはならない。

 どうせなら派手で面白いのが楽しい。格闘技とはそういうものである。ビッグマッチのその前に「けじめ」をつけられるか。今、日本のボクシング界は三浦と内山、この二人に命運を託されたのだ。

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